株式会社ビルディー マンション大規模修繕工事コンサルタント  

長期修繕計画についての考察(長期修繕計画作成)
修繕計画の必要性
役立つ修繕計画とは
キーポイント
自社開発特許取得修繕計画装置
書誌
要約
請求の範囲
利用分野 従来の技術
効果
課題
手段
作用
実施例
図の説明
自社開発修繕計画作成装置の概要説明
長期修繕計画の利用方法
修繕金改訂案提案書の利用方法
概算修繕費用の算出
大規模修繕工事は長期修繕計画の見直しの機会
特殊建築物定期報告書の作成




株式会社ビルディー

 本社
 岡山県津山市神戸343-1
   tel : 0868-28-4808
   fax : 0868-28-4843


     お問い合わせ
     info@bldy.jp






【作用】
 本発明に従えば、修繕計画を作成するにあたって、まず予め診断された劣化診断データが入力される。劣化診断データは、複数種類毎に複数の部位から構成される建築物の前記各部位に対して、複数の劣化項目毎に診断される。入力された劣化診断データは、各部位に対する複数の劣化項目を相対的に比較するための劣化度に変換され、劣化項目と前記劣化度との関係に基づいて、建築物の劣化状況が推定される。修繕を依頼する依頼者は、前記推定された劣化状況に基づいて、修繕のグレードを選択する。
【0008】選択された修繕のグレードに対応した修繕仕様が、グレード毎に予め記憶された複数の修繕仕様の中から選択される。また、入力された各部位の数量を部位の種類毎に合計し、前記修繕仕様に応じた耐用年数に基づいて、予め定める年度までの間の各年度毎に実施される修繕の数量と修繕仕様とを含む日程計画が作成される。続いて、前記日程計画に基づいて、予め定める年度までの間の各年度毎に実施される修繕の延べ修繕数量Bが求められ、予め定められる修繕単価をCとして、各年度毎に必要な修繕費用A=B・Cが求められる。さらに、当該修繕費用Aに各年度までに予測される物価上昇率αを加味した予測修繕費用Yが算出され、各年度毎の予測修繕費用Yが合計されて、予め定める年度までの間の総予測修繕費用Xが算出されるとともに、各年度に実施される修繕に対する費用計画が作成される。このようにして修繕に関する費用計画が作成される。
【0009】所定の年度が指定されると、指定された年度に実施される修繕に関する数量および修繕仕様が前記日程計画から読出され、指定された年度に実施される修繕に関する費用が前記費用計画から読出される。このようにして読出された数量、修繕仕様および費用を含む修繕見積が作成される。また、指定された年度に実施される修繕に関する修繕仕様が前記日程計画から読出され、読出された修繕仕様に基づいて、施工手順を含む施工仕様が作成される。このような劣化状況の推定結果、日程計画、費用計画、修繕見積および施工仕様は、出力手段から出力される。
【0010】このように、日程計画および費用計画を作成することによって、いつ頃どのような修繕が必要になるかが判り、またそのための費用も明確になる。このため、修繕を依頼する依頼者は、建築物の長期にわたる修繕に関する計画を具体的に知り、必要な費用の準備などを前もって確実に行うことが可能となる。前記費用計画は、物価上昇率αを加味した信頼性の高いものであるので、数年先の修繕に対する費用の準備を確実に行うことができる。また、作成された見積は、たとえば工事入札時などに用いることができる。さらに、作成された施行仕様によって、行われる工事が具体的に把握できる。
【0011】また本発明に従えば、前記費用計画として、既存の修繕保有金、前記各年度毎の予測修繕費用Y、および修繕保有金不足時に徴収または借入れられる一時金による収入と、各年度毎に実施される修繕に対する修繕費用、および一時金とその利子とに基づく返済金による支出とから、予め定める年度までの収支計画が作成される。このような収支計画によって、依頼者は、費用計画をより具体的に把握することが可能となる。また、繰返し行われる修繕を赤字とならないように行うには、たとえば年間、または月々いくらずつ積立てればよいかがわかる。さらにこのような収支計画は、修繕のための積立金額を増額しようとしたときの説明に有効に利用される。
【0012】また本発明に従えば、建築物が複数の使用者によって分割して使用されているときには、1使用者当たりの予測修繕費用Z=Y・Dが算出される。前記Dは、持分比率D=D2/D1であり、D1は全使用者の占有面積の合計値であり、D2は1使用者の占有面積である。たとえば、建築物がマンションなどの集合住宅であるときには、1使用者当たりの予測修繕費用Zによって、使用者から修繕費用などとして用いる管理費として、いくらの金額を徴収すればよいかが明確となる。
【0013】また本発明に従えば、劣化項目と劣化度との関係は、棒グラフやレーダチャートグラフとして出力されるので、建築物の劣化状況を目視で容易に確認することができる。このようなグラフとして出力することによって、各部位に対する複数の劣化項目の相対比較を容易に行うことができる。
【0014】また本発明に従えば、前述した費用計画は棒グラフとして出力され、これによって建築物の長期にわたる修繕に関する計画を目視で容易に知ることができる。
【0015】また本発明に従えば、前記施工仕様の施工手順は、複数の工程に分割して出力され、たとえば分割した各工程に対して付されたそれぞれ工程で行う施工内容を簡潔に表す施工名から成るフローチャートして出力される。また、各工程で行う施工方法を示す図形を含んで出力される。さらに、各工程で行う施工条件を示す表を含んで出力される。前記フローチャートとして出力することによって、施工手順を目視で容易に知ることができる。また施工方法を示す図形を含んで出力することによって、どのような施工を行うかを目視によって容易に知ることができる。さらに施工条件を示す表を含んで出力することによって、どのような施工条件で行われるかを目視によって容易に知ることができる。