当社の建物劣化診断システムの概要 建物診断評価を、1次診断(目視が中心の診断)のみで行えば、費用はあまり掛からないが、感覚的な評価しか 出来ず、評価の信頼性は低く、また本格的に建物の劣化部を特定する目的で、2次診断(目視、検査機併用の診断)、 3次診断(破壊検査を行う診断)を徹底的に行うと、調査は建物全体の細部までおよび膨大な場所(部位)の調査が 必要で、これを実行するには、足場等の仮設費用および膨大な人件費が必要で、ひいては診断費用が本来の下地 補修工事費用を上回る結果にもなりかねません。 学術的な研究が目的でなく、補修工事を目的とする診断であれば、下地補修工事費用を上回る可能性の ある調査診断は主旨を完全に逸脱し健全ではありません。 当社の診断の位置づけは、前述の要件を加味、補足し、建物の外的劣化が最も大きく、且つ多いと考えられる場所 (部位)を中心に、建設大臣官房技術調査室監修「建築物の耐久性向上技術シリーズ」に準拠し、必要に応じて、 1次、2次、3次の劣化診断を行い、その結果をもとに建物全体の劣化度を正確に評価、比較し、劣化の全体像を 想定する手法であり、建物の劣化場所を特定する診断手法ではありません。 又、安全性の診断、耐震診断も見過ごす事が出来ないため、安全診断については、部分的な調査を行って、定性的な 評価を行い、耐震診断については、躯体劣化診断結果をもとに、別途に構造専門家での構造的解析、診断が必要か 否かまでの判定を行います。