株式会社ビルディー マンション大規模修繕工事コンサルタント  

建物調査診断
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株式会社ビルディー

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防水の劣化診断

屋上防水の劣化診断




 1)調査個所選定の注意

      立ち入りが可能な屋上部を選定する。又問診の結果漏水が発生している場合は、
      補修が必要と判断して調査は行わない。

 2)調査項目

      各工法別に表2の調査項目、及び経過年数を調査する。

 3)調査方法

      各防水工法別に、各調査項目を目視又はスケール測定を行い、劣化の状態程度を図に記入する。

 4)劣化度の区分

      表2による経年数による劣化度評価基準と劣化状態を相対的に評価し補修要否の判定を行う。

      経年数による劣化評価基準

         劣化度区分 
 防水工法

  軽  度

  中  度

  重  度
 アスファルト防水
  露出工法

9年以下

10〜12年

13年以上
 アスファルト防水
  押え工法

12年以下

13〜15年

16年以上
 シート防水
  露出、押え工法

9年以下

10〜12年

13年以上
 ウレタン塗膜防水
  露出工法

7年以下

8〜9年

10年以上

表1


      各防水工法別調査表

種別 工法 調   査   項   目 調  査  方  法










a)防水層の破断、損傷
b)防水層の端部剥離
c)ルーフィング接合部の剥離
d)防水層立上り偶角部の浮き
e)表面の劣化(砂落ち損傷)
f)防水層のふくれ(円形状)
個数、長さ、面積
個数、雨水進入の有無
個数、剥離幅
個数、浮き高さ
砂落ち量(面積比)、露出個所
個数、大きさ、面積比



a)平面部押え層のひび割れ、せり上り、欠損、
  凍害、その他
b)立上り押え層のひび割れ、せり上り、欠損、
  凍害、その他
c)パラペットの押し出し
d)笠木、水切の納まり、端部のひび割れ、
  シール切れ、欠損、凍害、その他
e)伸縮目地の異常
f)植物の繁殖
個数、ひび割れ幅、防水層の破断の有無

個数、ひび割れ幅、防水層の破断の有無

内部防水の状態を推定
個数、ひび割れ幅

目地材の欠損、隙間
根の育成程度







a)防水層の破断、損傷
b)防水層の端部剥離
c)防水層の接合部の剥離
d)防水層の立上り偶角部の浮き
e)表面の劣化
f)防水層のふくれ
個数、ひび割れの有無深さ
シール部、ドレン部の確認
個数、剥離幅、長さ
個数、浮き高さ
ひび割れ、チョーキング等
個数、大きさ、高さ、面積比



a)平面部押え層のひび割れ、せり上り、欠損、
  凍害、その他
b)立上り押え層のひび割れ、せり上り、欠損、
  凍害、その他
c)パラペットの押し出し
d)笠木、水切の納まり、端部のひび割れ、
  シール切れ、欠損、凍害その他
e)伸縮目地の異常
f)植物の繁殖
個数、ひび割れ幅、防水層の破断の有無

個数、ひび割れ幅、防水層の破断の有無

内部防水の状態を推定
個数、ひび割れ幅

目地材の欠損、隙間
根の育成程度










アスファルト防水、シート防水の露出工法に準じる。

表2


シーリング防水の劣化診断




 1)調査個所選定の注意

      調査個所は、開口目地三方、開口目地下端、打継目地を基本とする。

 2)調査項目

      a)漏水または、その痕跡
      b)剥離、断片の状態
      c)シーリング材の変形
      d)シーリング材の軟化
      e)経年数

 3)調査方法

      目視、指触、スケール測定により各項目について調査する。

 4)劣化度判定

      調査個所に、漏水に結びつく劣化現象と、経年数を相対評価し、代表劣化度を求める。

調 査 項 目 劣     化     度
a漏水、又はその痕跡 認められない   認められる
bシーリング材の剥離、破断  1/4又は2o未満 1/4〜1/2又は2〜5o 深さの1/2又は5o以上
cシーリング材の変形 1/4又はo未満 1/4〜1/2又は2〜5o 凹凸が厚みの1/2又は5o以上
dシーリング材の軟化 指先にわずかに付着する 指先にかなり付着する 指先にきわめて多く付着